こんにちは、出雲ハナガツミのあきらです。

今日は、私が自分を生きようと決めたきっかけとなった、近藤麻理恵さん独自の片づけ法「こんまりメソッド」から学んだこと、実践してきたことについて書きたいと思います。

自分がどう生きたいのか、なんて考えてはいけないと思っていた私が、自分を生きると決めて、動き出して、どう変わっていったのか。正直にレポートします。

控えめに言って、片づけは魔法です!片づけ、しようかな〜と迷っている方が、一歩を踏み出してくださるきっかけとなったなら、とても嬉しく思います♩

片づけは「理想の暮らし」を描くことから始まった。

私が近藤麻理恵さんの著書『人生がときめく片づけの魔法』を手に取ったのは、2016年4月、1LDKのアパートに引っ越し、息子と二人で新しい暮らしを始めた頃のことでした。

その頃は、罪悪感と後悔にうなされながらも、とにかく前を向こう!と必死だったものの、どっちに向かって歩いていいのか、足元がぐらぐらしていました。

こんまりメソッドの片づけ法は、「理想の暮らし」を描くことから始まります。片づけが終わったあと、どんな暮らしをしていたいか、どんな自分でありたいか、を描くということです。

私はそれまで、どんな暮らしをしたいのか、を現実的に考えたことがありませんでした。

仕事と家事の両立で疲弊していたので、掃除、料理、洗濯、片づけをいかに効率的かつ経済的にこなすか、を追い求めていました。

家は、居心地の良いどころか、むしろ帰りたくない場所になっていました。

こんまりメソッドは、そんな私に、「理想の暮らし」を描くきっかけをくれました。

当時、私が描いた理想の暮らしはこうでした。

  • いつも安心して、笑いたい時に笑って、泣きたい時に泣ける。
  • 外で何があっても、家の中ではリラックスしていられる。
  • 息子も私も、自分らしく生きる道を見つけられる毎日を送りたい。

翌年、新しいマンションに引っ越しをして、トータル7年間、この時に描いた理想の暮らしを続けました。
そして今、息子と私は、東京と島根で、自分らしく生きています。

「ときめき」が分かるようになりたい!

こんまりメソッドの独特の特徴は、「ときめき」を基準に片づけを進めていくところです。

必要のないものを捨てるのではなく、ときめくものを残す作業が片づけ、なのです。家中のもの全てを手に取り、「触れたときに、ときめくかどうか」を確認します。

私は、このときめきが、まったく分かりませんでした。

私のような人は、けっこう多いらしく、そんな人には、まずは「ときめかない」ものを手放すといいですよ、というアドバイスがされます。「ときめく」より「ときめかない」の方が分かりやすい、ということのようです。

当時の私は、好きな食べ物は?

と聞かれても答えられないくらい、自分の気持ちがわからなくなっていました。

それでも、ときめかないものなら段々分かるようになっていきました。

触れたとき、見たときに、胸がざわつくのです。

おそらく、ものから連想される過去のイメージがそうさせるのだと思います。

今は無理だけど、いつか、ときめきが分かるようになりたい!その時、大きな願いごとができました。

ときめきが分かる。それは、自分の本当の気持ち、どうなりたいのか、どう生きたいのかが分かるということだと思いました。
心の声を聴いて、自分に正直に生きたい。

もしも、そうなれたら、きっと心から幸せを感じられて、周りの人にも幸せが連鎖していくのだろうな。そんな未来を味わいたい。
未来への強い希望が湧いたのでした。

片づけて、片づけて、片づけて

2016年4月、『人生がときめく片づけの魔法』を読み、こんまりさんの書かれた通りに初めて片づけをした時。1週間ほど集中して片づけて、手放したものの量は、45リットル袋で約50袋になりました。

かなりスッキリしたのですが、その後も、数えきれないほど片づけをしてきました。

片づけても、片づけても、片づけには終わりがないのです。

なぜなら、片づければ、片づけるほど、自分が変化していくからだと思っています。

どのような変化かというと、自分の本当の気持ちが、より深く分かっていく変化です。キャベツの葉をめくっていくように、外側から一枚一枚。

服に例えると。私、本当は黒はときめかなかったんだな、という発見をする。

そして、ピンクの服を買ってみる。でも、ピンクにもときめかないことに気づく。

次は、黄色の服を買ってみる。といった具合です。

服、バッグ、靴、アクセサリー、小物、台所用品、家電、家具などなど、家には驚くほどのものが溢れています。

そのすべてに向き合うことで、自分自身と向き合いながら、片づけを続けてきました。

私は、ストレスが溜まっていたり、なんか調子出ないな、という時に、片づけをします。

心にモヤがかかっていたり、ざわざわしているときは、片づけをしながら自分の心に向き合うことで、スッキリできるからです。

片づけの醍醐味は、ものの片づけを通して、実は人生を片づけていることだと思っています。

家のものを一つずつ手に取り、ときめきを確認する作業をすることで、人間関係、情報、仕事、生き方の片づけをしていることに気づきます。

5年後、ついにときめきが分かる!

2016年4月に、こんまりメソッドの片づけを始めてから、「ときめかない」感覚はだいぶ分かってきて、家の中はさっぱりしていました。

片づけられた家は心地よく、家事はスムーズだし、何より、片づけなくちゃ、というプレッシャーがなくなり、時間にゆとりが生まれていました。家でくつろぐ時間が驚くほど増えたのです。

でも、家の中がさっぱり。

これは、なんとなく空虚で、物足りなさを感じていました。

ときめかないものはないけれど、ときめくものがなかったのです。

そんな頃、またしても人生の大きな転機が訪れました。

コロナ禍でフリーランスの仕事がゼロになり、慌てて転職をしての激務。乳がんが再発しました。

それをきっかけに、いよいよ本気で「ときめき」を見つける心の旅を始めました。
*詳しくはプロフィールをご覧ください。

6ヶ月間、全く仕事をしないと決めて、毎日、毎日、ひたすら自分の心の声を聴き続けました。

具体的には、こんなことをしました。

朝:今日はどんな一日にしたいかをノートに書く。
夜:今日起きたことの中で、感謝していることをノートに書く。

始めたばかりの頃は、何も出てこなくて困っていましたが、日を重ねる毎に、たくさん書けるようになっていきました。

美味しいと感じた食べ物のこと、綺麗だと思った景色のこと、夜ぐっすり眠れたこと、友だちとおしゃべりしたこと、体調が良いこと、などなど、日常の当たり前のことに意識を向けていったら、少しずつ心が解けていったように思います。

そしてついに!2021年8月頃、ときめきが分かってきました。

初めは、自分の部屋の壁紙を見ていて、何の飾りもない真っ白な壁紙が寂しく感じました。何か飾りたいな、と思い、ネットで色々検索していたら、ミモザと緑の葉で刺繍をした壁飾りを見つけました。

これを飾ったら、どんなに素敵だろう!と胸がワクワクしました。あ!これが、ときめきだ!と気づいて、飛び上がるほど嬉しかったです。

それからというもの、次から次へと、ときめく欲しいものが分かってきて、買い物が楽しくなっていきました。

お金はだいぶ遣いましたが、5年越しで追い求めてきた「ときめき」が分かったので、自分へのご褒美として、大判振る舞いをしました。

このとき、一番大きなときめきとの出逢いが、クリスタルボウルでした。

ふと、自然の中でクリスタルボウルを奏でたい、そんな生き方をしていきたい。はっきりと浮かんできました。

そして今も、ときめき探しの旅は続いている。

2021年にようやく分かった「ときめき」をきっかけに、2022年に東京を離れて、出雲までやってきました。

引っ越しの時に片づけをして、今に至ります。

私が携えてきたものたちは、今の家に、驚くほどピタリとおさまっています。

サイズも雰囲気も、この家に合わせたかのように。

でもこれは、偶然ではなく、必然だと思っています。

今の私は、ときめくものだけに囲まれているので、ときめく場所なら、どこに行ってもピッタリ合うのだと思います。

ここでの暮らしの中で、私はまた新しいときめきを発見し続けています。

好きな食べ物も分からなかった過去を振り返ると、よく頑張ったね!と自分を労ってあげたくなります。

でも、だからこそ、ここで終わりではなく、まだまだ旅は続いていくのだと思っています。

今でも、私は自分の心の声が分からなくなって立ち止まることがあります。そして、また自分と向き合い、気づく、の連続です。

1年後の私が見ている世界は、きっと今は想像もつかないくらい美しくて優しいのではないかな。
楽しみ!